ホメオスタシスって何?

ホメオスタシスとは

「ホメオスタシス」とは生命の“内部環境の恒常性“の事を指します。この機能が働いているおかげで、私たちは様々に変化する環境でも体内の機能を維持できて生活がおこなえるのです。
解剖学の教師が言っていたことが印象に残っています。「人に皮膚があること、これは奇跡なんだよ。なぜなら皮膚という囲いがなければ存在できないからね。」確かに皮膚という境がなければ生命はバラバラで存在できません。皮膚があるから生命が形成されている訳で、境界線となり外部環境と体の中の環境を区別しているのです。このことが「ホメオスタシス」を意識するきっかけとなりました。

19世紀にフランスの生理学者クロード・ベルナーレが、「生命現象はいろいろな姿で現れるが結局は内部環境の恒常性を保つという唯一の目的しか持っていない」という観点で生命をとらえ、その後フランスの生理学者のウォルター・キャノン (1929)がベルナーレの考え方を神経と内分泌に関する多くの実験を通して発展させ、生体の内部環境が一定に保たれていることを「ホメオスタシス」と呼びました。体内すべての細胞が正常な機能を保つために、体の機能(血圧、体温、体液の浸透圧、酸素や二酸化炭素の量など)を常に最適な状態に保たれるように体は働いています。このような内部環境を一定に保つ仕組みを提唱したのです。

人の健康と病気を考える上で、この概念を根底に置くことが大切になります。生命が恒常性という一つの目的に向かって働くためには、個々の細胞や各器官の働きを協調させて統御していく仕込みが必要となります。主に、自律神経系・内分泌系・免疫系が連携しあいバランスをとりながら機能しています。この自動調整機構の機能が崩れると外部環境からの様々な刺激に耐えられなくなり体調を崩してしまうのです。

ホメオスタシスの機能を支えている自律神経系・内分泌系・免疫系がありますが、過度のストレス、不安、緊張などにより自律神経系の機能に乱れが生じると、他の内分泌系、免疫系とのバランスが崩れて体調に不調をきたすことがあります。特に現代は緊張やストレスがかかりやすい時世となってりますので、からだを休める時にはたらく副交感神経が十分機能していない傾向にあるといわれています。そうならないためにも日ごろからストレスをため込まないようにする生活習慣を心がけて、適度な運動、偏食のない食生活、睡眠を意識した日常生活を送りましょう。

また、アロマトリートメントや鍼治療も自律神経を整える作用があります。東洋医学に「治未病」という言葉があり病気を未然に防ぐという予防を念頭においた考え方がありますが、アロマや鍼治療もできれば健康維持の一環として定期的に受けて頂くと自律神経の安定が望め、ついてはホメオスタシスの機能をいい状態で維持できることでしょう。

PAGE TOP