国産アロマの香り

馴染み深い国産アロマの香り

国産の精油は、なんとなく懐かしく感じたりしてしっくりと馴染みがありますが、香りを通して歴史や伝統を感じることにも繋がります。そして、精油を抽出する植物の種類や部位よって香りが全然違うので、そのバリエーションをご紹介します。併せて歴史的背景を知ることによって、その香りの印象が少し変わるかもしれません。

クロモジ(黒文字)

名前の由来は枝に菌の一種が付着してそれが文字を書いたように見えることからつけられました。本当に 木の香り?というくらい爽やかな甘みのある香りで当店でも人気の高い香りのひとつです。あの絶滅危惧種のローズウッドと同じクスノキ科なので香りが似ているのです。2つともリナロールという成分を含有していて、その香りの良さから多くの化粧品や香料に使われ過剰な伐採の対象になってしまい今ではワシントン条約で絶滅危惧種に認定されているのです。
そんなローズウッドと香りが似ているクロモジが環境保全をしながら日本の森で抽出できるなんて、すばらしいですね。この香りを嗅いで苦手だという人は、私の周りではまだいません。木の香りだと思えないとおっしゃる方が多いです。
クロモジというと、茶道の時に一緒に出される和菓子についてくる楊枝、これがクロモジです。見たことある方も多いかもしれません。新鮮なものだと香りが高く、主成分であるリナロールは鎮静効果や免疫効果があるので昔の日本人は心を落ち着かせる効果を感じていたのかもしれませんね。それに抗菌作用があるので昔は日本の一部の地方では歯ブラシとして使っていたそうです。

ヒノキ(檜)

抽出部位は木部、枝葉、葉と3種類あり香りもそれぞれ違うのが特徴。
木部…ヒノキ風呂や新築の家を思い出すような香りで落ち着きがあります。
枝葉部…木部と葉部の間くらいの香り。
葉部…一番軽く清涼感がありフレッシュな爽やかな香り。
とても日本らしい思わず懐かしい気持ちになるのがヒノキの香り。昔の神社仏閣はヒノキ造りが多く、抗菌効果があるので水に強く腐りにくい木として有名。これは昔の人もよくわかっていたようでヒノキで神社を造ると日本書紀にも記載があるほどです。

アスナロ(翌檜)

いかにも「木」っぽい香りが特徴。東北地方ではヒバとも言われ木工や建築材として使用されていたり、能登地方では「アテ」 と呼ばれ漆器の輪島塗りの木々に使われています。抗菌効果に優れていることからまな板に使われたり、ツヨプセンという虫がいやがる成分が入っているので防虫効果が期待できる香りなので、天然の防虫アロマとしても利用できますね。
ヒノキの下で、明日はヒノキになろうと頑張っているアスナロのその生態から「アスナロ」 と名付けられたと言われています。けなげなアスナロ、でも香りは意外とビシッとしていて芯があります。

スギ(杉)

木からは抽出できず、枝葉部と葉部から抽出。スギ、と聞くと花粉症の方は拒否反応をしてしまいそうですが、香りを嗅いだらクシャミが止まらない、ですとかもっと症状が悪化してしまうといったようなことはありません。花粉による刺激と精油は別物ですので使って大丈夫です。「真っ直ぐの木」からその名が付けられたと言われ、日本の固有種で多くの地域品種があり中でも屋久島の縄文杉は有名です。高級なヒノキに比べると庶民の木なのがスギで、香りはとっても爽やかで軽快な感じがありヒノキと比べて控えめながらも日本らしい香り。昔から酒だる、味噌だる、醤油だるなどに使われてきた日常の近くにあったもので親しみがあるスギ。食品に使われるものによく用いていたのは殺菌効果があることを昔の人は見抜いていたのでしょう。

モミ(樅)

モミの木といえば、クリスマスツリーに使用される木としておなじみです。腐らない木としても有名で消臭効果に優れているので古来より棺として適した木とされてきました。かまぼこの底板にも使われているのがとても馴染み深いです。樹木系の香りの中では、一番すっきりとしたシャープな香りでジントニックの香りにも少し似ていて、ジュニパーベリーとういう木の精油の香りにも似ています。森林浴効果がある成分が含有されているので、比較的しっかりとした香りの印象があります。スッキリ系の香りがお好きな方にはきっとお気に入りの香りになることと思います。

 ヒメコマツ(姫小松)

高山では、お正月の「松飾り」に使われていて奥の座敷まで香りが伝わることから、抽出を試すことになったというヒメコマツ。別名はゴヨウマツ、盆栽の世界ではもっとも適した木として庭園木としてよく用いられています。西洋のパイン類の精油はツーンと強めの香りの印象なので苦手な方も多いようですが、ヒメコマツは柔らかい甘みを感じる香りで、ホルモンバランスを整えるネロリドールという成分を含有していることからか女性に人気のある香りです。PMSや月経不順、ストレスなど感じている方にオススメの精油です。

ニオイコブシ(匂辛夷)

枝葉部から抽出されているのにも関わらず、モクレン科のニオイコブシは花のような華やかな香りで元気になる香り。ほんの少しのブレンドで香りの高さを感じることができます。スキンケアに欠かせない肌を美しく保つ成分を含有しているのも女性にとっても嬉しいですね。

サンショウ(山椒)

サンショウというと和歌山県が生産量を誇っていますが、yuicaのある岐阜県高山市でも江 戸時代後期から栽培が行われていて、小ぶりながらも香りが大変良いことで知られていま す。黒くなる前の赤いサンショウの実の果皮だけを集めて精油を抽出していて大変手間暇かけて作られています。
サンショウは調味料として出回っていますから、ご存知の方も多いと思いますがうなぎの蒲焼にふりかけて食べるのはお馴染みですね。これも消化促進作用や脂肪代謝促進作用が期待できるからなのです。意外かもしれませんがミカン科なので、すっきりとした香りの他にも少し柑橘系の香りが見え隠れします。引き締め効果も期待できますので、当店では最近体のラインが気になる、、といったお悩みの方のボディトリートメントで使用したりもしています。ちなみに日本産のサンショウの精油を抽出したのはyuicaが初めてです。

ミズメザクラ(水目桜)

名前の印象からかまるでサクラの一種と思われがちですが、カバ科の木で枝葉だけを集めて香りを抽出しています。(ちなみに桜はバラ科です。)香りは誰でも嗅いだことがある、あの‘湿布’の香りです。かなり強い香り。リラックスというよりかはトリートメント向きの精油。昔、きこりは斧を振るって1日の仕事を終えるとミズメザクラの樹皮を体に貼ったという話も言い伝えられているそうです。筋肉痛、肩こりや腰痛などに効果があるので、筋肉の疲れや痛みを癒してくれます。よく運動する方には、筋肉疲労におけるトリートメントも効果的です。ただしアスピリン拒否反応の人は使用しないでください。当店では、単品よりもまろやかな香りのヒノキとサンショウと一緒にブレンドされたミズメブレンドを使用しています。

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